Sunagawa Railway

改造プラレールや保存車・廃車体をメインに取り扱っています。

2021年10月のトップページ

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2021年10月のトップページ
プラレールや保存車/廃車体等をメインにしたブログを運営する「砂川」です。元々は「保存車とプラレール」「砂川鉄道の保存車とプラレール日誌」「砂川鉄道広報課」というブログを運営していました。
当ブログではプラレールを中心に保存車/廃車体等の鉄道趣味のメジャーではない部分に焦点を当てて取り扱っていきたいと思います。文章力が無く下手な文章となってしまうかもしれませんが読んで頂けると幸いです。
 
今月のトップページは、朱鞠内駅跡を訪問した時の1枚です。北海道勢のみっちゃんさん、やはさん、ともちんさんと羽幌方面のドライブの帰り道に深名線に寄りました。JR北海道の廃止区間の中でも屈指の過疎路線として有名ですが、沿線道路の整備が遅れていたこともありJR化後の1995年まで生き残った路線でした。廃止後はJR北海道バス代行バスを走らせており、深川駅に行くと駅前にバス停があります。この時に訪問した朱鞠内駅は深名線の運行系統の分断地点で、この駅を境に深川・名寄機関区の気動車で分かれていました。余談ですが、未成線で有名な名羽線もこの駅から分岐する予定でした。写真は駅名板を背景に展示されているレールの上に当時走っていたプラレールを並べて撮影したものです。こういう形で廃線区間を偲ぶのが、プラレーラーをやっている我々流のやり方かもしれません。現役時代に載ってみたかった路線ですね、次はキハ53形を作って持っていきたいところです。写真の撮影はみっちゃんさんが行ってくれました。最後にご紹介してお礼とさせていただきます。
 
重要なお知らせ
「改造プラレール」の目次ページ末尾に他のプラレーラー様へのお乗り換え口を整備しました。従来から数人分載せて頂いていましたが、今回は名誉会長様、やは様、ぺこり様、平塚様、津崎様、はまのべ様、たまてつ様、六郷様、たろこ様、onちゃん様の改造車両紹介ページを追加しています。お互いの車両の把握や技術向上、見てくれる方の利便性向上が図れればいいと思います。
 
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プラレールの改造はメーカーであるタカラトミー様は推奨していません。改造はあくまで自己責任でお願いします。改造されて怪我等をされても当blog及びメーカー様は一切の責任を負いません。
*肖像権が関わる画像や企業名などが写っている画像は予め加工しています。
*敷地内で撮影した画像は全て許可を得て撮影しています。

北海道旅客鉄道キハ40形700番台旭川車

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北海道旅客鉄道キハ40形700番台キハ40 733
キハ40形は国鉄が1977年から製造を開始したキハ40系に属する両運転台気動で、前面はキハ66系に準じた高運転台拡幅車体でした。エンジンこそ非力ではあったものの、大量生産で既存の気動車たちを置き換えていったローカル線の近代化を進めた気動車でした。特に今回制作した700番台はJR北海道ワンマン運転に対応した改造を施した番台で、141両が誕生しました。塗装は当初は青と萌黄色が少し離れた帯でしたが、後に二色の帯の間隔は無くなり、雨樋下の上帯も青に変更されています。今回制作したのは帯に間隔がなく、上帯が紫色の現行のJR北海道色の車両です。長年、JR北海道の鉄道輸送を支え続けたキハ40形でしたが、学園都市線の電化やH100形の増備で役目を追われて少しづつ数を減らしています。今回製作したキハ40 733はかつて上砂川支線を走っていた車で、現在も旭川車両センターに所属しています。
製作した理由として、以前から一番見慣れた現行のJR北海道色のキハ40形を作ってみたいという気持ちがあったこと、雅さんから頂いた酷寒地向け車の複製品が残っていたことがあります。旭川車にしたのは、近くの根室本線で今でも見かけることがあるからです。

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キハ40 733側面
雅さんのキハ40形の酷寒地形の複製品を使用しています。以前作ったキハ40形700番台旧JR北海道色と比べて窓配置が実車と同じになっており、トイレ窓も丁寧に仕上げられています。

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キハ40 716との並び
キハ40形700番台旧JR北海道色と並べてみました。スカート部分を撤去してしまっていること、タイフォンを撤去したことが違いです。また、今回は旭川車なので鹿笛を屋根上に設置しています。

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キハ40 733前面
現行のJR北海道色のキハ40形は以前から欲しかったので、この塗装を施すことが出来てうれしいです。また、雅さんの複製品を活用することが出来て良かったと思います。

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キハ40 733屋根上
屋根上の特徴は水タンクが製品と違って丸型になっていること、前述した鹿笛があることです。調べてみると鹿笛も種類や設置位置に違いがあるのですね。

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JR北海道色キハ40形の並び
右から旧JR北海道色、現行JR北海道色、やはさん製作のキハ48形です。今回作った現行のJR北海道色のベースは「灰色9号」を用いています。そのため、他のキハ40形と雰囲気が異なっています。実車のイメージで言えば、函館車と400番台以外はこの「灰色9号」くらいの塗装がベースになっている気がします。

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キハ40 733+キハ48
やはさんのキハ48形と繋げてみました。この車両は狂夜さん経由で今は我が家に在籍しています。
 
種車:キハ40形(複製品)

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー

   S-13 Mr.カラースプレーニュートラルグレー

   S-97 Mr.カラースプレー灰色9号

   SG14 ガンダムカラースプレーMSライトブルー

   GM10 ガンダムマーカーガンダムブラック

   GM12 ガンダムマーカーガンダムグレー

   XGM02 ガンダムマーカーEXシャインシルバー

   TS-35 タミヤカラースプレーライトグリーン

車歴:2021年9月19日 落成

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今月のトップページは、夏の間に北海道を走っている「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」を撮影したときの1枚です。「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」は4日間かけて北海道をクルーズする列車で、わざわざ伊豆急行「THE ROYAL EXPRESS」を北海道まで運んだうえで周遊しています。写真に写っているのは、普段は電車である「THE ROYAL EXPRESS」に電源を供給する客車で、かつてはJR東日本ジョイフルトレイン「リゾートエクスプレスゆう」の電源供給に使っていた車両でした。形式はマニ50形と言い、特にこの電源供給用の2186号車は、「リゾートエクスプレスゆう」の塗装をしていることから、鉄道ファンの間で「ゆうマニ」と呼ばれていました。私も何度か走行風景を見ていますが、「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」運行のために東急電鉄長津田工場に入場したとき、八王子駅で留置されていた姿が印象的です。八王子駅で見た客車を北海道まで来て目撃するのも面白いですよね。「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」用になってからは白い塗装となり、印象が大きく変わりました。今年で運行2年目ですが、来年以降も走るのでしょうかね?
また、北海道で会うことが出来たら良いですね。
 
重要なお知らせ
三代目のブログとなる「砂川鉄道広報課」を閉鎖し、現行のブログ「Sunagawa Railway」とバスブログ「赤白バスに魅せられて」に記事を振り分けました。それに伴いトップページからのリンクも無効化しました。全部ではないですが、鉄道やプラレール等の記事はカテゴリー「削除予定記事(○○)」で見れますのでもしよければご覧ください。また、バス関係の記事はバスブログの方に移行しました。バスブログへのリンクがずっと「Yahoo!ブログ」時代のままリンク切れしていたことに今更気づいたので、そちらも修正しておきました。
 
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今月のトップページは、7月7日に行われた秩父長瀞聖火リレーを運んだ機関車たちです。聖火リレーの日、聖火リレーを撮影した私は「電気機関車重連牽引で行く 12系客車乗車&撮影会ツアー」というツアーに参加しました。これは聖火リレーを終えた機関車たちが牽くツアー列車で、長瀞駅から乗車して武川駅まで向かう行程です。この写真はツアーの終点となる武川駅の貨物ホームから撮影しました。このホームに降り立つことが出来ただけでも、ツアーに参加した甲斐があったと思います。このツアーに参加した理由は、プラレールで製作したデキ5重連実車の親子写真を撮るためです。この日のために私とオオウラくん、やはさんの3人で5色のデキを用意してきました。無事に並べることが出来てよかったです。
 
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ワム93287(かもつれっしゃのワムくん)

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ワム93287

かしゃのワムくん、番号は93287(くさにはな)です。やまのえきの駅長さんの引っ越しの荷物を降ろしてから一月以上駅の一番端っこに停められていました。ある日、高橋農園のりんご箱が積み込まれ、かもつれっしゃに繋げられて出発します。

ワム93287は関根栄一(文)・横溝英一(絵)の『かもつれっしゃのワムくん』(小峰書店1984年5月30日)に登場する貨車です。昔図書館で借りた本で親によく読んでもらいました。以前から作りたいと思っていましたが、通常のワム80000形と違いワラ1形のような丸い屋根になっていること、側面のプレスドアなどが課題でなかなか手が動きませんでした。今回は車掌車のヨ3500形から改造することで、この問題を解決しました。製作する動機としては、M上くんの「第一回所沢プラレールコンペ」に出す作品を悩んでいた時に、テーマである1980年代に発行された本であることに気づいたことです。昔から馴染みのある作品をプラレールにすることが出来て本当に良かったです。

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ワム93287側面
側面はカッティングマシンに切り出してもらう事で対処、屋根とネジ棒以外を取り払ったヨ3500形にパーツを取り付けています。プレスドアの表現はもう少し大胆に行ってもよかったかもしれません。

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日本国有鉄道ヨ5000形との並び

妻面は製品のワム80000形に合わせる形で二本の柱があるように見える形で切り込みを入れています。屋根Rはヨ3500形そのままです。

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ワム93287屋根上
屋根上には1mmプラバンを載せて、独特の二重屋根を再現しました。

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標記とプレスドア部分です。ワム93287のモデルは東武鉄道のワラ1形だと思われ、社紋の表示板も同様の位置に設けています。余談ですが、ドアの形状やドアレールの位置もワラ1形に準じて製作しています。
 
種車:ヨ3500形

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー

   No.014 ジェイズスプレー貨車標準色(とび色2号)

車歴:2021年8月6日 落成

宇都宮ライトレールHU300形

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宇都宮ライトレールHU300形
宇都宮ライトレールHU300形は、2023年3月の開業に向けて2021年から導入を開始した新潟トランシス製のLRV車両です。3車体合わせた全長は30m近くにもなり路面電車の車両としてはかなり大きくなっています。最終的には17編成導入する予定で、実際に運行が開始されるのが楽しみですね。
以前から宇都宮ライトレールの工事は見ており気になっていたこと、その時期に路面電車運転会に誘われていたことが製作動機です。

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HU301-A側面
先頭・後尾車は種車の前面を車輌限界に干渉しない程度に延長を行いました。延長する上でカッティングマシンを用いて長さと窓の基準を罫書きしています。

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HU301-C側面
中間車は先頭・後尾車を切り継いで製作しています。同様の工法を用いて福井鉄道の車両も作れると思います。

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HU301-B側面
後尾車も先頭車と同様の工法で製作しています。HU300形は塗装のラインを考えるのが難しかった車両です。

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宇都宮ライトレールHU300形前面側
前面はのっぺらぼうにならないよう、黄色で塗った部分が立体的になるようにしています。右の先頭車は時間が無くそこまでの加工が出来ずに塗装でそれらしく見せています。リメイクを行うときには仕様を揃えたいです。

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HU301-B前面
斜め方向から見ると黄色の部分が立体的になっているのがよくわかるかと思います。側面の窓も一部彫りなおしています。

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HU301-C屋根上
中間車の屋根も切り継ぎのラインが目立たないように何度も表面処理を行っています。
 
種車:MLRV100形「ドラえもんトラム」

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   B-515 Mr.サーフェイサー1200スプレー

   S-2 Mr.カラースプレーブラック(黒)

   TS-47 タミヤカラースプレークロームイエロー

車歴:2021年7月31日 落成

第一空知川橋梁の架け替えについて

地理院地図を大学で使用する機会に恵まれたので活用してみようと思い、1970年代の航空写真を見ていました。砂川~滝川間に架かる第一空知川橋梁を眺めていたところ、単線並列なのに気づきました。よく考えると現在架かっている第一空知川橋梁は複線トラスだったはずです。今回は第一空知川橋梁の新旧を調べてみようと思います。また、今回から空知鉄道遺産研究所というカテゴリーで空知地区の歴史を記事にしていこうと思います。

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1977年10月12日撮影(国土地理院)

 初めに1977年に撮影された第一空知川橋梁の姿です。現在線を黄緑色で示しました。この時点では単線並列なのがわかります。土木学会付属図書館の橋梁史年表によると、上り線が1952年春本鉄工所の下路単純ワーレントラス、下り線が1956年春本鉄工所の下路単純ワーレントラスとなっています。この写真の時点で橋脚が設置されています。『札幌工事局「ぽぷら」(46号、1977年4月)』に掲載された写真によると上り線は滝川方からワーレントラス・ワーレントラス・曲弦プラットトラス・鉛直材付ワーレントラスとなっています。下り線は写真が不鮮明ですが滝川方から鉛直材付ワーレントラス・鉛直材付ワーレントラス・鉛直材付ワーレントラス(?)・鉛直材付ワーレントラス(?)となっているようです。

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2007年5月28日撮影(国土地理院)

次に2007年撮影の姿で、赤色の線で示したのが架け替え前の位置です。複線トラス橋に架け替えられています。橋梁史年表によると架け替えられたのは1979年となっています。

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1977年10月12日撮影(国土地理院)

1977年の滝川側のアプローチ部分です。函館本線の電化は1968年のため、この時点で架線柱がうっすらと見えます。現在線のアプローチ部分も既に整地されているのがよくわかります。

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2007年5月28日撮影(国土地理院)

2007年撮影の写真です。かつてのアプローチ部分に架線柱が残っているのがわかります。以前から函館本線乗るときに車窓から見えていた架線柱の正体は旧線だったのですね。今日まで留置線かと思っていました。

 

追記:札幌工事局の記事

Twitterの方でフォロワーのsaka_matsumi様に当時の『札幌工事局「ぽぷら」(46号、1977年4月)』の第一空知川橋梁に関する記事を見せて頂いたので紹介させていただきます。

以下抜粋

『滝川工事区は、昭和五十一年八月開設され、函館本線砂川ー滝川間、第一空知川橋りょう改良工事を相当しています。

(中略)

現在線橋りょうは、上り線が昭和二十七年、下り線は昭和三十一年といずれも旧橋りょう(明治三十一年~大正八年に建設)の一部を再用して建設された単線並列橋りょうで、滝川市民から赤鉄橋の名で親しまれていましたが、年々河床の低下、流心変動が著しく根固土で橋脚を防護してきたが安全度は極めて悪く、また、上部構造も再用けたで経年による腐食が甚だしく、国鉄では本橋りょうの改良を計画していました。』

 

ここまでの内容で特に気になったのは札幌工事局滝川工事区が第一空知川橋梁の工事のために1976年8月に開設されたこと、上下線共に明治・大正の桁を再利用して建設された橋梁だという事です。航空写真は工事局開設から約1年後に撮影されたものだということがわかります。そして桁の種類が複数あったことは先代の物を再利用したからだという事がわかりました。

以下再び抜粋

『一方、北海道開発局では、昭和四十七年から第一空知川の改修工事を進めており、これに伴い、鉄道橋の経間拡張の必要が生じ、協議の結果、河川改修工事として協議が整い本橋りょうの改良工事を着手することになりました。現在橋りょう∠=321.1m(GD19.2×5、31.4×1Tt62.4×1)を、上り線から上流方20mの位置に∠=517.2m(Tt63.7×8)の複線橋りょうを新設する、下部構造は、ニューマチックケーソン(ワンロット)工法を採用し、橋脚は阻害率から巾3.5mの小判型とし、上部構造は下路トラスけた(斜角右60°)を架設する。軌道構造は、保守の省力化を計るため鋼直結軌道を計画中です。現在、橋脚4基が発注され昭和五十四年十月使用開始を目途に総工事費三四、三億円をもって施工中であります。(以下略)』

 

残りの部分はかなり技術的な部分を含んでいます。架け替えの経緯として北海道開発局の第一空知川の河川改修が行われていたという事がわかります。新橋梁は上流方20mの位置に複線橋梁として総工事費34.3億円で新設するとされています。下部構造、いわゆる橋脚部分はニューマチックケーソン工法、上部構造は下路トラス桁、軌道構造は鋼直結軌道で保守作業の省力化を図るとあります。正直、初めて聞く単語ばかりで難しい内容です。ニューマチックケーソン工法とはオリエンタル白石のサイト によると圧縮空気を送り込み水の流入を防ぎ、ドライな環境で基礎工事を行い、ケーソン部分を埋めていく工法とのことです。下路トラス桁は先代同様の下路ワーレントラスのことで斜材の角度が60°ということですね。軌道構造の鋼直結軌道というのは恐らく桁に直接軌道を固定することだと思います。

 

 ここからは余談ですが、第一空知川橋梁のかつてのトラスが再利用された橋があります。それは1924年に架けられた王子軽便鉄道千歳川橋梁(通称:山線鉄橋)です。元をただすと1898年7月16日に空知川に架けられた下路ダブルワーレントラス橋ですが、1919年に撤去されて転用されたようです。支笏湖の方にあるという事で行ってみたい場所の一つです。

 

参考文献

日本国有鉄道札幌工事局『ぽぷら』(日本国有鉄道、第46号、1977年4月)

未調査文献

・札幌工事局70年史編纂委員会『札幌工事局七十年史』(日本国有鉄道、1977年3月)

参考サイト

・『地理院地図』(国土地理院)<http://maps.gsi.go.jp/>(2022-05-30参照)

・『橋梁史年表』(土木学会付属図書館)<http://www.jsce.or.jp/library/page/h_bridge.shtml>(2022-05-30参照)

・『技術情報一覧』(オリエンタル白石株式会社)<http://www.orsc.co.jp/tec/index.html>(2022-05-30参照)

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