キハ40形は国鉄が1977年から製造を開始したキハ40系に属する両運転台気動で、前面はキハ66系に準じた高運転台拡幅車体でした。エンジンこそ非力ではあったものの、大量生産で既存の気動車たちを置き換えていったローカル線の近代化を進めた気動車でした。特に今回制作した700番台はJR北海道がワンマン運転に対応した改造を施した番台で、141両が誕生しました。塗装は当初は青と萌黄色が少し離れた帯でしたが、後に二色の帯の間隔は無くなり、雨樋下の上帯も青に変更されています。今回制作したのは帯に間隔があり、上帯が黄色の初期のJR北海道色の車両です。長年、JR北海道の鉄道輸送を支え続けたキハ40形でしたが、学園都市線の電化やH100形の増備で役目を追われて少しづつ数を減らしています。
今回716番を制作したのは、上砂川支線の最終日に砂川駅方に連結されていたためです。現在この車は1716に改番され、旭川で活躍しているようです。種車は2016年に空転さんから頂いていたキハ40形の複製品を使用しています。空転さんありがとうございます。
側面は本来左右非対称ですが、製品のキハ40形をそのまま使用しているため左右対称のままとなっています。トイレ窓はプラ棒を曲げて製作、他には側面ルーバーを埋めたりしています。
どちらもレジン車体ですが、700番台の方は手摺など一部のパーツをプラ材に置き換えています。
屋根上の加工点は比較的多くなっています。初めに、乗務員室上にあるアンテナ類は一度削り落として再設置を図っています。また、トイレタンクを角型から丸型に変更し、その付近の屋根も一段下げるなどの加工を施しました。細かいところではありますが、上から見ることが多いプラレール改造では外せない加工だと思います。
落成から3か月ほどした9月に実車には無いのですが、上砂川支線用のキハ22形に使われていた「UZURA」ロゴを装備しました。今後は「砂川鉄道物語」に登場させることも考えており、装備させることにしました。
キハ40 716は付随台車を履いているので通常は牽かれることを前提としています。台車は共通なので、動力台車を履いて自走することも一応可能となっています。
我が家に現存する最古参の改造車両であるキハ40形との並びです。長年使ってきたため、大分くたびれてきているのがわかります。この車両の置き換えも兼ねて製作したというところが大きいです。こちらのキハ40も塗装を直してあげたいところですね。
種車：キハ40形(複製品)
塗装：B-513 Mr.スーパークリアー光沢
B-518 Mr.ベースホワイト1000スプレー
B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー
S-2 Mr.カラースプレーブラック(黒)
S-13 Mr.カラースプレーニュートラルグレー
SG14 ガンダムカラースプレーMSライトブルー
TS-22 タミヤカラースプレーライトグリーン
染めQ ミッチャクロンマルチ
車歴：2020年6月14日 落成
2020年9月20日 第12.5回北本でんしゃ広場展示
2020年9月25日 ロゴマーク追加
2020年10月26日 親子写真撮影(富良野駅)
