Sunagawa Railway

改造プラレールや保存車・廃車体をメインに取り扱っています。

建設省加藤製作所製機関車

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建設省加藤製作所製機関車5-Tg-5

建設省北陸地方建設局に在籍していた5-Tg-5は、上流に立山カルデラを抱える常願寺川の砂防工事に従事する立山砂防軌道の機関車として、1963年に加藤製作所で製造されました。加藤製作所の機関車としては最末期の仕様で、立山砂防軌道としても最後の加藤製作所の機関車となります。酒井工作所の機関車の導入により次第に数を減らし、5-Tg-5も1970年代後半に現役を退き、1980年には千寿ヶ原にて保存されました。

今回ナローゲージプラレールで作ることとなったのは、やはさんとパシフィックさんのアイディアにあります。初めに台湾で偶然出会った迴力小火車のレールが「ナローゲージに使えるのでは?」とやはさんと二人で考え、特にやはさんが大量に購入してきました。それを見たパシフィックさんがとても気に入り、迴力小火車の規格でプラレールナローゲージを作ろうということになりました。パシフィックさんが迴力小火車を研究し、最初に作るべき車両を三人で話し合います。ナローゲージの機関車と言えば加藤製作所、酒井工作所、協三工業等が思いつきますが、私たち三人は加藤製作所を選ぶことにします。そこからはパシフィックさんが恐ろしい速さで設計し、組み立てて、複製まで行いました。まずは最初に3台を試作品として仕上げ、初号機を除いた2台はこの規格を立ち上げた私とやはさんの元へと渡ります。私が仕上げた5-Tg-5は、最初の3台のうちの1台ということになります。

この迴力小火車の規格を利用したプラレールナローゲージを、私たちは「Pナロー」と名付けることにしました。今後はこの呼称でこの規格の車両を増やしていきたいと思います。

 

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5-Tg-5側面

鋳物台枠からボンネット等、キャブのパーツ以外はプロトタイプをレジンで複製して仕上げたものとなっています。車輪や連結器までパシフィックさんお手製のパーツを使用しています。側面から見ると台枠に刻まれた「KATOWORKS KITAMOTO」 の文字が目立ちます。この文字はインレタで作ったもので、それぞれの工場によって工場名が変えられる仕様になっています。特に「SENDAI」の文字が刻まれているのは非常に貴重な初期ロットとなります。

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コンクリート橋を渡る加藤製作所製の機関車、塗装は京阪のライトグリーンを使いました。利根川の治水工事に使った機関車や、保存されている実車の色を参考にして塗っています。建設省の機関車として多目的に使えるようにという意味も込めて、この色を選んでみました。

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みんプラ2020投稿用写真

 2020年12月29日に放送された「みんなのプラレール!2020〜年越しプラレ〜」にて新作発表させていただきました。

 

種車:加藤製作所製機関車(複製品)

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   S-8 Mr.カラースプレーシルバー(銀)

   SP-34 鉄道スプレー京阪ライトグリーン

車歴:2020年9月27日 親子写真撮影(足尾歴史館)

   2020年10月6日 落成

   2020年10月22日 プラレールひろばin秋保温泉走行

   2020年11月7日 親子写真撮影(足尾歴史館)

   2020年11月10日 親子写真撮影(千寿ヶ原連絡所)

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