Sunagawa Railway

改造プラレールや保存車・廃車体をメインに取り扱っています。

津軽鉄道キハ22形

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津軽鉄道キハ22形キハ22027

キハ22形は、国鉄が1957年に開発したキハ20系に属する両運転台気動車で、キハ20形の寒地向けに製造されたキハ21形を更に改良し酷寒地向けの耐寒仕様に新設計された気動車です。1958年から製造が開始され、北海道や東北地方に配置されました。キハ20形と比べドアの配置を両端に変更し、側窓を小型の一段上昇式の二重窓とし、スパイク対策で床は木張りとなっているなど寒冷地に特化した仕様となっています。床面高さが断熱材によって50mm高くなっていることによって側面窓や扉、貫通扉、尾灯等の高さが異なります。この耐寒装備は後の国鉄北海道型の標準になり、道内私鉄にも同型車が導入される等、他の車両にも大きく影響する車両となります。今回製作した津軽鉄道キハ22027は新製後すぐに山形に配置され、1986年には秋田内陸縦貫鉄道に貸し出されていました。1989年の返却後は津軽鉄道に譲渡されました。1992年にワンマン化改造等の工事が行われ活躍しましたが、現在は廃車されて津軽五所川原駅に留置されています。

今回キハ22形を製作したのは、西電さんから頂いたキハ22形がプレスドアだったこと、以前やはさん向けに弘南鉄道キハ22形の塗装を依頼したことで青森のキハ22形を自前でも作りたかったからです。特にキハ22027は津軽五所川原駅に留置されているため、何度も見ているのも決め手です。残念ながら未だに親子写真は撮れていません。

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キハ22027側面

トイレ窓は写真見る限り使われていないようだったので、そのままくりぬいています。実車は確か白窓ではなく普通の窓に変えていますが、Hゴムはそのままという形だったと思います。側扉はプレスドアでドア窓と戸袋窓はプラ板でHゴムのモールドを付けています。

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東日本旅客鉄道キハ22形との並び
盛岡色のキハ22形との並びです。同じキットで製作していますが、後退角の有無やオデコの削り込み、警笛カバーの大きさなどが異なっています。

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キハ22027前面
初めて組んだキットなのもあり、前面の後退角を付けずに製作してしまいました。そのせいもあって少しのっぺりとした表情になっています。

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キハ22027屋根上
屋根上には205系から切り出したベンチレーターを6個搭載しています。ベンチレーターの数は製造時期によって違うようです。屋根上の排気管は車体中央部に一つしか設置していません。

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津軽鉄道キハ22形と芦野かな
津軽鉄道鉄道むすめは「芦野かな」という アテンダントです。りんご農家出身で、地元の津軽弁も喋れるそうです。
 
種車:でんしゃ台車、209系(屋根)

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー

   GM05 ガンダムマーカーガンダムシルバー

   TS-68 タミヤカラースプレー木甲板色

   SP-31 鉄道スプレー朱色4号

車歴:2020年4月11日 落成