秩父鉄道ワキ800形は、国鉄のワキ5000形の同形車として袋詰めセメントを輸送用として1968年55両製造されました。車体側面にはプレス加工鋼板を用い、16m級4扉総開きとしている点が特徴です。運用範囲としては上新電鉄の南高崎駅、東武鉄道東上線下板橋駅、伊勢崎線業平橋駅等のセメント輸送の拠点駅まで行われました。1986年から廃車が始まり1988年3月に全廃されました。車体は埼玉県内各地に払い下げられたほか、秩父駅や広瀬川原車両基地等に留置されています。今回製作した車両のうちワキ810・829は広瀬川原車両基地で留置、ワキ824は三峰口駅の鉄道車両公園に展示されていた車両です。
最初に製作したのは2014年で、タキ1900形やタキ29300形と共に塗り替えとシール製作で出来るお手軽黒貨車シリーズとして作りました。落成から6年の時が経ち、簡易で製作したシールの劣化も深刻だったので、リメイクを実施しました。また、種車もあったので2両分の増備もおこないました。
屋根上は実車のプレス仕上げと違い平板になっているので、増備する機会が有ったらモールドでの表現をしてみたいですね。
社紋や車番のあたりです。最初作った時は写真の切り抜きを用いていましたが、今回は社紋をトレースし、車番の部分も国鉄フォントを使いました。
ワキ810、ワキ829の2両につや消し塗装を実施しました。黒貨車はつや消し塗装が似合いますね。
塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢
B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー
S-2 Mr.カラースプレーブラック(黒)
車歴:2014年7月23日 ワキ824落成
2020年4月21日 ワキ824検査入場
2020年4月22日 ワキ824検査出場
2020年6月2日 ワキ810・ワキ829落成
2023年5月7日 ワキ810・ワキ829つや消し塗装実施