Sunagawa Railway

改造プラレールや保存車・廃車体をメインに取り扱っています。

北海道旅客鉄道キハ54形500番台の歩み

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着工は2012年1月、初めてプラレール改造を始めた頃でした。製品のプラレールに加工を加えたのは201系が最初でしたが、その少し前からプラ板に罫書きを入れて切り出していたかと思います。この写真は片側の側面が出来た段階で仮組みしたもので、2月前半の写真でした。この後、もう片面が造られるまで時間を要することになります。製作の動機としては北海道の普通型気動車が欲しかったこと、製品に歯を入れるのはハードルが高いなと感じたことです。今思えばフルスクラッチの方がハードルが高いような気がしますね。

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落成は着工から3か月ほど経過した2012年4月27日、塗装に失敗していますし、放置していた片面は当時製作中止したキハ183系500番台用の側面を転用したものだったり、なかなかに酷い有様です。しかし、念願だったJR北海道色のキハ40形の相方が出来ました。

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ほぼ同時期に製作していたキハ261形との並びです。この車両も2両しか落成しませんでした。今も昔も中途半端な改造車両が多いです笑

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プラレール改造を始めて1年が経過した時に撮影した記念写真にもキハ54形は写っています。

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砂川機関区にて

このような状態でほぼ未完成のままで放置されていたキハ54形は、落成から3年程経った2015年の段階では車庫の肥やしとなっていました。砂川機関区では当時所属していた様々な気動車と顔を合わせていました。

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砂川駅にて

本当に車両が足りなくなったときのみ動く、奥の手的な予備車として所属し、基本的には運用に入ることもありません。

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砂川車輌にて

同じく比較的初期のフルスクラッチ作品であるデキ500形との並びです。デキ500形はこの後入場し、大規模な修繕が図られることになります。

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砂川車輌にて

その後も砂川車輌内で動く物置き同然に移動し続けていました。隣にいるのは初期作品のチ1000形とS-01号(オリジナル車)です。この2両はまだ現存しています。

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砂川車輌にて

2015年時点での状況です。老朽化というよりは落成時点の技術力の無さを感じます。前面の帯は塗装の漏れが激しすぎますし、接着に用いた接着剤あるいはパテらしきものはろくに削っていません。先に作った側面には乗務員扉があり、窓もアクリル板を嵌めるための段差を設けていました。後から転用した側面は窓の高さも一定せず、扉の幅も均一ではありません。両側面とも客用扉を後で嵌める予定だったようですが、未だに設けられないままです。屋根はドライヤーを用いた熱加工で曲げた記憶があり、最初の作品としては頑張っていたのだろうなと思います。

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砂川車輌にて

このような状態ではありましたが、日頃お世話になっているまつさんが修繕してくれるという提案をしてくれました。2015年7月、ED79形に牽引されて北の大地へと旅立っていきました。

 

以下はまつさんの修繕の経過を紹介します。

畏れ多いほど丁寧に修繕していただいています。今後の経過が楽しみです。