日本国有鉄道DE15形は、低規格線区の旧型除雪車淘汰のために1967年に登場しました。機関車本体は通常のDE10形と同様の構造となっていますが、前面のナンバープレートの間にラッセルヘッドとの電気連結器を装備しているのが特徴です。冬季は2軸台車のラッセルヘッドを装備し除雪に使え、夏季にはラッセルヘッドを外し入換作業や客貨車を牽引できます。中でも2500番台は1977年から製造されたグループで、単線形両頭式のSG非搭載仕様となりました。今回製作した2510号はJR北海道に引き継がれ、イベント用に赤を基調にしたカラーリングになっています。釧路運輸車両所所属で「SL冬の湿原号」の運転時の補機などに使用され、それ以外は通常のDE15形と同様の運用に就いていたようです。残念ながら2016年3月31日付で廃車され、夏ごろには解体されてしまったようです。
DE15 2510を製作した理由は、2015年の「第10回プラレールひろばinちゅうおう」のブルトレまつりに合わせ、ともちんさんの北斗星をお借りして「北斗星まりも」を再現するためでした。再現した時期は塗り替えた直後、2001年の「北斗星まりも」牽引時の姿となっています。特徴としては、国鉄色の白帯より上のみを塗り替えた姿となっていることです。
前述した通り、下半分は種車の国鉄色をそのまま利用しています。雑誌などで調査する限り、この仕様だった時期は非常に短かったと思われます。また、特徴として2エンド側を先頭にしたのも今回の拘りです。充当されたのが釧路~根室間で朝撮影したものが多い関係上、2エンドを先頭に走っている写真がよく見られるためにこの向きとしました。
ディーゼル機関車同士の並びという事で、DF50形と並べてみました。こちらのデッキは製品の物を利用して、塗装の塗り分けで再現しています。
連結側のデッキは試験的に製品の物をくりぬいて再現してみました。この当時はナイフを使わずにヤスリのみで削ったため、あまり綺麗には出来ていません。ここもいつか直したい箇所ですね。また、DE15形の特徴であるボンネットの電気連結器もプラ材を用いて再現してみました。
1エンド2エンド両方を先頭にするためにスイッチを切断しています。そのため、スイッチ穴はボンネット上に設けていません。キャブ側のスイッチ穴は占用パーツを移植していつか埋めたいところですね。
車歴:2015年8月11日 落成