Sunagawa Railway

改造プラレールや保存車・廃車体をメインに取り扱っています。

三井芦別鉄道キハ100形

三井芦別鉄道キハ100形キハ101
三井芦別鉄道キハ100形は、1958年1月に客貨分離を行うために導入されました。湘南顔の前面を持つ20m級の気動車新潟鐵工所にて3両製造されました。実際の運用では客車を挟み込んだDTD編成なども行っており、かなり特徴的な列車に使われていました。三井芦別鉄道では1972年には旅客営業を中止し、キハ100形は3両全て関東鉄道に譲渡されました。関東鉄道では後に鹿島鉄道となる鉾田線で運用されていましたが、1990年には引退しています。
元々上砂川同様に三井資本であった三井芦別鉄道には興味がありました。しかし、湘南顔という設計経験のない形状の車両であり、なかなか作る機会を得ることが出来ませんでした。2022年10月に行われた「第7回プラレールひろばinさっぽろ」では、炭鉱鉄道ゾーンを担当させて頂くことになり、これは何か作るしかないと決意を固め、初めての湘南顔にチャレンジすることにしました。設計には少々苦戦しましたが、無事に湘南顔を形にして完成させることが出来ました。

キハ101側面
側面はキハ22形の図面をベースにキハ21形を設計し、その図面と以前製作したキハ10形の図面を組み合わせることで作成しました。製作する上で大変だったのはやはり戸袋窓でしょうか、Hゴムが多くなかなかに大変な作業でした。

羽幌炭礦鉄道キハ22形との並び
羽幌炭礦鉄道キハ22形と並べてみました。どちらもフルスクラッチで設計ベースは同じですが、前面も裾の長さも違うため大きく印象が変わります。

キハ101前面
キハ100形の前面は湘南顔になっており最も苦戦した個所です。骨組みは4mm高さの二等辺三角形を使っており、それをベースに湘南顔を再現しています。

キハ101屋根上
屋根上はキハ22形のような長方形ベンチレーターの互い違い配置ではなく、正方形ベンチレーターを中央に配置していたようです。湘南顔部分のオデコ付近も表面処理に苦戦しましたが、最後まで諦めなかったため満足できる出来になりました。

羽幌炭礦鉄道キハ22形との並び
こうした並びは実現していないと思いますが、北海道の炭鉱は自社で旅客車両を保有することも多く、国鉄線に乗っていると様々な車両と出会うことが会ったのではないでしょうか。
 
種車:新メカ台車

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   B-515 Mr.サーフェイサー1200スプレー

   S-13 Mr.カラースプレーニュートラルグレー

   S-124 Mr.カラースプレー暗緑色(三菱系)

   GM05 ガンダムマーカーガンダムシルバー

   GM10 ガンダムマーカーガンダムブラック

   XGM02 ガンダムマーカーEXシャインシルバー

   SP-28 鉄道スプレー西武アイボリー

車歴:2022年10月10日 落成
   2022年10月14~15日 第7回プラレールひろばinさっぽろ走行