ワム93287(かもつれっしゃのワムくん)
かしゃのワムくん、番号は93287(くさにはな)です。やまのえきの駅長さんの引っ越しの荷物を降ろしてから一月以上駅の一番端っこに停められていました。ある日、高橋農園のりんご箱が積み込まれ、かもつれっしゃに繋げられて出発します。
ワム93287は関根栄一(文)・横溝英一(絵)の『かもつれっしゃのワムくん』(小峰書店、1984年5月30日)に登場する貨車です。昔図書館で借りた本で親によく読んでもらいました。以前から作りたいと思っていましたが、通常のワム80000形と違いワラ1形のような丸い屋根になっていること、側面のプレスドアなどが課題でなかなか手が動きませんでした。今回は車掌車のヨ3500形から改造することで、この問題を解決しました。製作する動機としては、M上くんの「第一回所沢プラレールコンペ」に出す作品を悩んでいた時に、テーマである1980年代に発行された本であることに気づいたことです。昔から馴染みのある作品をプラレールにすることが出来て本当に良かったです。
側面はカッティングマシンに切り出してもらう事で対処、屋根とネジ棒以外を取り払ったヨ3500形にパーツを取り付けています。プレスドアの表現はもう少し大胆に行ってもよかったかもしれません。
妻面は製品のワム80000形に合わせる形で二本の柱があるように見える形で切り込みを入れています。屋根Rはヨ3500形そのままです。
屋根上には1mmプラバンを載せて、独特の二重屋根を再現しました。
標記とプレスドア部分です。ワム93287のモデルは東武鉄道のワラ1形だと思われ、社紋の表示板も同様の位置に設けています。余談ですが、ドアの形状やドアレールの位置もワラ1形に準じて製作しています。
種車:ヨ3500形
車歴:2021年8月6日 落成