東日本旅客鉄道キハ35・36形
キハ35・36形は国鉄が1961年から製造を開始した気動車で、同一の設計を用いたものにキハ30形も存在します。キハ35形はこれらの気動車のうちトイレ付き片運転台、キハ36形はトイレ無し片運転台の車両を指します。これらの気動車は大都市近郊の非電化区間に投入され、合計413両が製造されて北海道を除く全国各地に配置されました。車体構造は乗降を行いやすいように両開き3扉になっており、ステップ設置時の車体強度を確保するために外吊り式扉を採用しています。塗装はクリーム色4号と朱色4号の国鉄一般形気動車標準色で登場しましたが、後に首都圏色と呼ばれる朱色5号に変更され、JR化前後には地域ごとの塗装が採用されるようになりました。車内はロングシートでラッシュ時にも対応できましたが、大都市近郊の非電化路線の電化進展に伴い撤退を始め、JR線上では2000年までにほとんどの路線で撤退しました。その後は一部の車両が久留里線にて残るのみとなっていましたが、2012年12月1日に定期運用を終了しました。一部の車両は関東鉄道を始めとした私鉄に譲渡されており、久留里線から撤退したのちにキハ30 100が水島臨海鉄道に譲渡されて現在も活躍しています。
キハ30・35・36形の複製品を偶然にも入手したことが製作のきっかけで、足尾駅に展示してあるキハ35 70と同時期に八高線で活躍していたキハ36 32を選びました。落成は2016年春、受験期に入る直前の息抜きに着工し、8月に行われた「第2回トレインくらぶin桶川児童館」まで秘密にしたうえで公開しました。レジン車体ということもあってか、すぐに塗膜が剥離してしまい長い間休車状態でした。しかし、コロナ禍に入り時間が出来たのを機に塗り直しを実施しました。その途上で表面処理や気泡の穴埋めも一部実施しています。
キハ35形の方はプラ電車の電動車が原型の種車のようで、爪部分も設置されています。特にキハ35形はトイレ付きの車両のため、左側面の妻側にトイレ窓が設けられているのが特徴です。
方向幕はキハ35 70の方には足尾線仕様の「桐生ー間藤」、キハ36 32の方には「普通」の幕を入れています。「普通」幕を入れることで、線区にこだわらずに遊べるのが利点です。
キハ35形の前面は元々非常にシンプルで特徴が少ないですが、後年の改造で前面に補強板をつけた関係で独特な表情に変わりました。
塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢
B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー
S-13 Mr.カラースプレーニュートラルグレー
SP-43 鉄道スプレー朱色5号
染めQ ミッチャクロンマルチ