Sunagawa Railway

改造プラレールや保存車・廃車体をメインに取り扱っています。

いすみ鉄道いすみ350形いすみ352の歩み

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一畳プラレールの「いるまプラレール」にお邪魔させていただいたときに、空転さんが「塗装してくれない?」と依頼してきたことが発端となり、いすみ350形プロジェクトが始まりました。時間に制限がある中での依頼品という事もあり、かなり力を入れて製作した記憶があります。

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まずは渡された直後の姿です。レジン製の車体というのもあり、各所にバリが残っているのでこれを除去していくことから始まります。当時、レジン製の車体を扱うことが無かったのもあり、少し苦戦しました。

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砂川車輌にて

各所のバリを大まかにとり終えて仮の台車に載せられるようになり、砂川車輌に搬入した直後の姿です。何度見ても素晴らしい造形だと思います。

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次に表面処理を行っていきます。穴を埋めたり、凹凸を削ったりして整えていきます。窓サッシに穴が空いておりそのまま使えない箇所は、あとでプラ棒で置換することにして容赦なく切り落としました。

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試しに新メカ台車に嵌めてみようとしたところ、長さが足りないことが判明しました。レジンの収縮により、設計上は問題ない構造だったのに嵌らないという問題点が浮上してきます。このあと車体裏側を削ってどうにか嵌めることに成功するわけですが、これが後に仇となってきます。

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砂川車輌にて

力技でどうにか台車を設置することに成功しました。新メカ化を想定した切り欠きが最初からついており、手間をかけずに新メカ化が成功しました。

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一度切り落としたサッシを復元していきます。2mm角棒のサイズが丁度よく、今回はそれを使用しています。

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砂川駅にて

塗装を終えて歌志内線で試運転に入ります。納品する車両なのに塗装が失敗している箇所が多く、再びスプレーを吹くことになります。

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DE15形に牽引され、空転さんに甲種輸送されていきます。

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実は「いすみプラレールin柏」というイベントに向けてのプロジェクトの一環として、携わらせて頂いていたのです。自分が製作したプラレールが、一畳プラレールの舞台で活躍させてもらっているというのはいい経験になったと思います。人様に向けて納品したのははまのべ氏のスハフ42形以来で、今回は塗装も多くかなり大変でしたが、楽しめて加工できたので良かったです。

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約2週間後、一畳プラレールのぺたぞうさんが埼玉県北部でプラレールを展示するとのことだったので、再びお邪魔してきました。この時は五号機の秩父鉄道6000系を始めて見ることが出来たのも懐かしいです。

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「熊谷プラレール」にて

この時に納品したいすみ350形と再会することだ出来ました。そーなんさんが製作したいすみ351(右)、私のいすみ352(真ん中)、私が増備扱いで増やしたオリジナル車両キハ160-701(左)の3両並びです。

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「熊谷プラレール」にて

3両とも若干仕様が違うのが面白いです。同じいすみ350形でも塗装仕上げとシール仕上げだったり、オリジナル車両はサッシを撤去していたりと地味な変化があります。

 

この後も各種イベントで活躍していたそうですが、新メカ化にあたって車体裏側を削ったのが災いしたのか、残念ながらヒビがはいってしまったそうです。この車両は製作の背景から運用まで一畳プラレールと関わりが深く、普段一人で完結してしまう改造プラレールが別の人との関わりで生まれた事例で、この先の改造にも影響を与えてくる貴重な経験だったと思います。

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