Sunagawa Railway

改造プラレールや保存車・廃車体をメインに取り扱っています。

日本国有鉄道ワム70000形(配給車代用)

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日本国有鉄道ワム70000形ワム70000
日本国有鉄道ワム70000形は1958年から製作が開始された2軸有蓋車です。先代形式となるワム90000形と比べ、大量生産に適した車体構造、フォークリフトなどの荷役機械に対応した内部構造を持ち、5710両製作されました。当初は急行車扱列車に多用され、後に他の貨車同様に汎用の用途に使用されました。今回製作したワム70000は釧路駅常備の配給車代用として使われていた車両です。北海道の鉄道管理局は有蓋車のトップナンバーを事業用車の代用に使用するのが好きだったようで、このワム70000形も配給車代用として使われていました。
製作したのは塗装に失敗したワム80000形がいたこと、白帯を巻いた貨車を増やしてみたかったことが理由です。また、文字をたくさん書き込んだ貨車を作ってみたいなと思っていたのも理由です。

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ワム70000側面
以前製作したワム70000形同様に側面のプレスをプラ板で埋めています。

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今回は文字を沢山書き込んでみたかったため、何枚もシールを貼っています。特にこだわったのは釧路鉄道管理局を表す「釧」の文字で、国鉄の独特な書体を再現するために実車の文字をトレースして製作しています。

 
種車:ワム80000形

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー

   S-1 Mr.カラースプレーホワイト(白)

   S-2 Mr.カラースプレーブラック(黒)

車歴:2021年2月24日 落成

東日本旅客鉄道E751系

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東日本旅客鉄道E751系A-101編成
東日本旅客鉄道E751系は、老朽化した485系の置き換えのために製造を開始したE653系の交流専用車として設計された特急電車です。塗装は「みちのくの四季の彩り」をコンセプトに黄色、青色、朱色を配しています。1999年から2000年にかけて6両編成3本が製造され、2000年3月11日から盛岡~青森駅間で「スーパーはつかり」として運用を開始しました。2002年12月1日の東北新幹線八戸延伸開業以降は八戸~弘前駅間で「つがる」、新青森駅延伸開業以降は運行区間を青森~秋田駅間に変更し今に至っています。新青森駅開業後は編成を3本とも方向転換し、編成数も6両から4両に変更しています。外されたモハユニットは2015年に廃車となりました。
この車両は「第12.6回北本でんしゃ広場」向けの本命新作として製作しました。特に裏テーマである「はちのへ2002」に合わせたため、現行の「つがる」仕様では無く「スーパーはつかり」に使われていた登場時の姿を再現することにしました。編成はA-101編成としていますが、これは仮落成の直後にグリーン車に乗車したときの編成番号です。製作にあたり、あるてーぬさんのE751系や六郷氏のE653系を参考にしながら製作しました。

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1号車 クハE750-1側面
新製時の盛岡方向1号車に連結されていたクハE750形です。加工内容は冷房の交換、前面の成型、スカートの変更を行っています。また、種車は後尾車ですが新メカ化しているため動力車となっています。

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2号車 モハE750-101側面
2号車のモハE750形100番台です。加工内容はパンタグラフの撤去、冷房の交換を行っています。

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3号車 モハE751-101側面
3号車のモハE751形100番台です。加工内容としては冷房の撤去と業務用室の小窓を設置しています。

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4号車 モハE750-1側面
4号車のモハE751形0番台は、先述のモハE750形100番台と同様の加工内容です。

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5号車 モハE751-1側面
5号車のモハE751形0番台です。100番台との違いは業務用室の小窓の有無です。

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6号車 クロハE751-1側面
青森側の6号車に連結されるクロハE751形です。この車両が最も加工内容が多いですが、クハE750形と同様の冷房の交換、前面の成型、スカートの変更に加え、半室グリーンの合造車となっているため種車のクロE653形とは大きく窓配置が変わっています。車端部にはトイレを設置するためドアをずらし、扉も車椅子用の形にするために窓を弄っています。
前面はE653系との相違点を加工しています。特にライトを埋めたこと、窓にシールを使って新たなライトを設置したことが大きな変更点です。また、列車名も「Hatsukari」時代の物を再現しました。
また、前面の加工点で苦労した個所としてスカートがあります。今回再現した新造時の姿ではスカートの姿が現行と大きく違います。このスカートの再現はバランスをとるのに苦労しました。スカートの再現にあたり種車の連結器を撤去し、長さも1~2mm延長しています。

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クハE750-1屋根上
冷房もE653系とは違う形状のAU728型が搭載されているので、E653系の冷房をベースにそれらしく作ったものを夜ノ森くんに複製してもらい搭載しています。

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モハE750-101屋根上
モハE750形は冷房の交換だけでなくパンタグラフの撤去を行い、撤去跡には小さめの屋根上機器を2mm角棒から製作し載せています。

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モハE751-101屋根上
モハE751形は種車パンタグラフをそのまま利用し、冷房の交換のみを行っています。

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クロハE751形の合造部分です。右側がグリーン室となっていて窓の大きさも小さくなっています。左側は通常の窓の大きさのままにしていますが、両室を結ぶ部分は仕切り壁があるために窓桟が太めになっています。
 
種車E653系先頭車、中間車4両、後尾車
塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢
   B-518 Mr.ベースホワイト1000スプレー
   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー
   S-2 Mr.カラースプレーブラック(黒)
   S-4 Mr.カラースプレーイエロー(黄)
   S-8 Mr.カラースプレーシルバー(銀)

   S-13 Mr.カラースプレーニュートラルグレー

   S-79 Mr.カラースプレーシャインレッド

   TS-15 タミヤカラースプレーブルー
車歴:2021年2月24日落成
   2021年3月26日冷房化改造

日本国有鉄道レム5000形

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日本国有鉄道レム5000形レム5000
日本国有鉄道レム5000形は、レ12000形に代わる重保冷の冷蔵車として1964年3月に試作車、1964年9月に量産車が登場して1次車が試作車含め851両、2次車が6000番台となり610両製作されました。レム5000形は15t積なものの軸重は軽く規格の低い丙戦での使用も可能でした。また、有蓋車の代用としても使えるなど、国鉄冷蔵車に求めた性能を十分に満たした車両です。断熱材にはガラス綿を使用し、外観は従来の冷蔵車との差別化を図るために青帯を纏っていました。国鉄の貨物輸送の全盛期が終焉に近づくにつれて鮮魚輸送も落ち込み始め、1982年から廃車が始まり1986年には形式消滅となりました。今回製作したのは試作車のレム5000で、登場時の短い期間のみ青帯を纏わない姿で使用されていたようです。
実はこの車両の存在を知ったのは、暁さんが新作として同様の車両を発表した時でした。そして偶然にも変色したレム5000形を塗りなおそうと白サフまでき、この後青帯を塗ってから再び白を塗るのは大変だなと思っていたタイミングでこの車両の存在を知ってしまい、思わず暁さんに許可を貰って関東地区にも配備することとしました。

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レム5000側面
本当に製品のレム5000形を白に塗ったのみです。あとはシールを製作して車番と管理局表記を入れています。

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車番と管理局表記の部分です。盛岡鉄道管理局を表す「盛」の独特な書体をトレースして製作したのが拘りです。
 
種車:レム5000形

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   B-518 Mr.ベースホワイト1000スプレー

   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー

   S-1 Mr.カラースプレーホワイト(白)

車歴:2021年2月23日 落成

日本国有鉄道ポム1形

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日本国有鉄道ポム1形ポム20

日本国有鉄道ポム1形は、ワム90000形の改造や新造で192両製造された15t積みの陶器車です。外観には差異がありませんが、車内に棚を設置しています。主に名古屋鉄道管理局管内で使用され、「名」の文字が印象強い形式です。今回制作したのはポム20、再末期まで残った個体のうちの1両で大府駅常備となっていました。

現存するポム20を見に行く予定が出来たため、急ごしらえで製作しました。最初はワム90000形の片面を使って仮落成、後に種車を確保して正式に落成しました。

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ポム20側面
側面は種車のワム90000形そのままです。

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一番のこだわりポイントは「名」の管理局表記です。この独特な形を再現するためにトレースしてみました。

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ポム20+ワム90020

ワム90000形と連結させると再末期の東海地方という感じがしますね。東海地方は瀬戸物の瀬戸市が有名ですが、碧南市などの知多半島でも盛んで貨物輸送も行われていました。

 

種車:ワム90000形

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー

   S-2 Mr.カラースプレーブラック(黒)

車歴:2021年1月24日 仮落成

   2021年1月25日 親子写真撮影

   2021年2月23日 落成

sunagawarailway.hatenablog.com

秩父鉄道デキ100形デキ108の歩み

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「第8回プラレールひろばinちゅうおう」にて

最初の落成は2014年8月、秩父鉄道が身近な路線になった頃でした。デキ100形とデキ500形を足し合わせたような形状で、ナンバーはオリジナルのデキ508になっています。製作期間はわずか2日間、かなりの突貫工事でした。初走行は直後に行われた「第8回プラレールひろばinちゅうおう」となり、秩父鉄道の貨物列車編成を牽いています。

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「第8回プラレールひろばinちゅうおう」にて

本線では様々な機関車を連ねた編成の先頭を務めていたタイミングもありました。余談ですが、誰にも言わずに製作していたため、EF15形の塗り替えだと思われていたようです。確かに動力台車も含めてEF15形にしか見えませんね笑

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砂川機関区にて

帰宅後に新作発表、ここでフルスクラッチだったことを明かしました。ナンバーや社紋だけでなく、白帯もシールでの再現となっています。

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ヲキ100形の鉱石列車を牽くデキ508、この編成をやりたいがために作ったといっても過言ではありません笑

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8月末にははまのべ・らいぷら両氏との会合があり、はまのべ氏とお互いの所有機関車を出し合います。この車両たちもお互いリメイクを重ねて、顔ぶれが変わっていそうですね。

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砂川車輌にて

この時点で庇が折れてしまっていますが、落成から半月ほど経ってブログ用の写真を撮っていました。側面や前面は大きく変わりましたが、屋根上は落成時の姿から現在まで大きく変化していません。ちなみのパンタグラフは旧金型の485系から持ってきています。

6050系ED79形との並び、6050系はこの直後からリメイクに入ってしまい、この姿で並ぶのは最期となりました。

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旧型客車を牽くデキ508、初期のパレオエクスプレスは旧客を使用していたのでそのイメージです。

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秩父鉄道の貨物列車は様々な編成がありました。1枚目はバラ積みセメント&鉱石輸送で2枚目は三ヶ尻線での焼却灰輸送のイメージでしょうか。

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秩父鉄道3000系との並び、在りし日の秩父路のイメージです。このあと山小屋になるとは思いもせず……

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砂川車輌にて

2014年11月末、この頃に専用の台車を用意してもらい、従来履いていた台車はEF15形に返却しました。ちなみに新しい台車はカートレイン用のDD51形の物ですが、車体は911形のためにボンネット上のファンを供出しています。

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砂川車輌にて

「第1回プラレールひろばinきたもと」に向けて待機する機関車たち、当日は走行こそしたものの写真は撮っていなかったようです……

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砂川機関区にて

「第1回プラレールひろばinきたもと」を終えて砂川機関区へと戻ってきたデキ508、周囲には懐かしい車両たちが沢山写っていますね。

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砂川機関区にて

扇形庫横のスペースに留置されることになりました。構内には機関車から気動車、電車、貨車まで留置されており、現在よりも車両のバリエーションが豊富な気がします。運転会直後なのもあり、改造中の車両が全くいないのも珍しい光景です。

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砂川機関区にて

デキ508による鉱石輸送の姿です。この時は丘和車両製のヲキ100・ヲキフ100形と共に運用されることが多かったですね。途中まで製作していたコンクリート製のホッパーも懐かしいです。

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「2015オープニング見学会」にて

秩父鉄道が春のパレオエクスプレスの運行開始前に行っていた見学会での1枚です。この時はデキ100形同士の並びを見せてくれました。このイベントがあったことにより、デキ508のリメイクを決定することになります。

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「第1回北本でんしゃ広場」にて

「第1回プラレールひろばinきたもと」ではあまり活躍させることが出来なかったため、「第1回北本でんしゃ広場」ではデキ508に陽が当たるようにしました。この写真は留置線での1枚、高崎線E231系やEF15形が牽く貨物列車が留置されています。この頃は製品が走ることも多かったですね……

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「第1回北本でんしゃ広場」にて

長編成の貨物列車を牽き、駅を通過するデキ508の姿です。カートレインのDD51形の足回りを使っていたためか、速度はともかく走行は安定していました。

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「第1回北本でんしゃ広場」にて

熊谷貨物ターミナル風の貨物駅を通過するデキ508です。本来は高崎線の旅客列車が通過する橋ですが、これもプラレールらしさでしょうか。この運転会のレイアウトは児童館での初回レイアウトですが、密度や配線がとても程よくて地味に気に入ってたりします。

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「第1回北本でんしゃ広場」にて

かつてはどこの駅にもあった貨物ホームに、車扱輸送を行うワムが入換動車によって横付けされています。そんな風景を横目に専用貨物が通過していくのは、日本中にあふれていた光景だったかもしれません。奥には国鉄時代にありがちな廃車体を利用した宿泊施設も設置されていますね笑

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「第9回プラレールひろばinちゅうおう」にて

その直後に行われた春のちゅうおうでも機関区に置かせてもらいました。様々な人の作品が集まるのが大きな運転会の良いところですよね。

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砂川機関区にて

「第9回プラレールひろばinちゅうおう」の直後にデキ508は解体線へと送られます。これは解体の為か、それとも何かが行われるのか。2エンド側は早い段階でライトを失ったり、庇が折れたりしていました。落成から1年もたっていない時期でしたが、老朽化は着実に進んでいたのです。

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DF51形、ED79形と機関車を交換しながら砂川車輌に入場します。

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砂川車輌にて

砂川車輌へと入場したデキ508は、きれいな姿に生まれ変わるために大規模な加工が施されることになります。これが落成後初のリメイクとなり、今後何度もリメイクや塗りなおしを施されることになります。

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初めにシールを剥がし、窓配置の変更を行うことにします。

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デキ500形の窓は4枚ですが、松尾鉱業生え抜きのデキ107、デキ108は側面の窓が3枚しかありません。2、3枚目の中間に窓を増設することにします。

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中間の窓を整えたら、次に不要な窓を埋める作業を行います。

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一部のパーツが剥がれて不揃いになっていたルーバー部分も一度撤去して造りなおすことにします。

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砂川車輌にて

この時点までにシールの撤去、側面の窓配置の変更、剥がれかけていた庇の撤去などを行いました。並行して表面処理も行っています。

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乗務員が出入りするために設けられている貫通扉の枠を設置します。最近のデキ500形は切れ込みで十分ですが、デキ100形は扉の枠が外観からも確認できます。この作業が手馴れていない当時はかなり大変でした。

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外れていた2エンド側の前照灯の復元やランボード間にある雨樋を設置します。ついでに前面の窓も整えなおしていますね。

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1エンド側は早くも庇の取り付けに入っています。松尾鉱業出身のデキ107、デキ108は庇がかなり印象的な機関車です。この時はデキ107をモデルにしていたため、庇の形状もデキ107に合わせた形になっています。

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2エンド側には台車に固定するためのツメを設置します。これが無いと車体がすぐに外れてしまいます。

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作業が進んできたので台車に嵌めてみます。かなり様になってきた気がします。

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サーフェイサーを吹いてみた姿です。この作業を経ることで傷の有無や接着が不十分な隙間の確認をしていきます。

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砂川車輌にて

最終サフを吹いて塗装直前の段階まで来た状態です。リメイク前より引き締まった印象になりました。

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砂川車輌にて

数日間に渡る奮闘の末、無事にリメイクが終了し、デキ107へと生まれ変わりました。貫通扉周辺の塗装が若干失敗してしまったのは残念ですが、かなりいい感じに仕上がったと思います。白帯も今回は塗装での表現に変更し、屋根上もニュートラルグレーで塗り分けました。

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砂川駅にて

落成したデキ107を回送するために砂川駅の3番ホームに入れます。これは翌日のイベントの為でした。

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プラレールスクエア!」にて

完成翌日に行われた「プラレールスクエア!」にお邪魔させていただき、デキ107を走らせることが出来ました。DNDKさん、本当にありがとうございます。

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秩父鉄道3000系との並び、私は見ることが叶わなかったですが、こういった並びも日常風景だったのでしょう。

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跨線橋の下に佇むデキ107、武川駅で見られそうだなと今になって思う風景です。

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「わくわく鉄道フェスタ2015」にて

2015年5月の「わくわく鉄道フェスタ2015」で親子写真を撮影することが出来ました。デキ107はこの時点で引退してしまっていたため、もしかするとこの並びは最期になるのではと思い、沢山撮影した記憶があります。

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秩父鉄道デキ100形

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秩父鉄道デキ100形デキ108

秩父鉄道デキ100形は、1951年に秩父セメントの私有機として製造されたデキ101(製造時はデキ8)から始まる電気機関車の形式です。大きく3つのグループに分かれます。一つ目は先述した秩父セメントの私有機デキ101、二つ目はデキ101の増備車として1954年、1956年の二回にかけて増備されたデキ102~デキ106、三つ目は岩手県の松尾鉱業から1972年に譲渡されたデキ107・デキ108の2両です。今回製作したのは3グループに属するデキ108号です。デキ108号は松尾鉱業ED50形のED50 2号として1951年に製造され、電化されたばかりの本線を走っていました。製造当時は茶色一色の大人しい塗装でしたが、1950年代も後半になると湘南色のような緑橙の塗装に変更されたそうです。廃止時期が近づくころには、青い車体に白い帯という現行の塗分けとなったそうです。1972年10月11日には松尾鉱業鉄道が廃止され、耐寒設備の撤去や秩父鉄道に対応した装備を追加して僚機のED50 1号と共に1973年から秩父鉄道を走り始めるようになりました。その時には当時の他の機関車同様の茶色に変更されましたが、後にデキ500形の導入時には松尾鉱業の塗装が採用され、デキ108号も松尾鉱業時代の塗装に戻ることになりました。製造から70年近く経った2020年12月、デキ108号は運用を離脱することになりました。現在は広瀬川車両基地にて、一足早く引退したデキ107号と共に余生を過ごしています。

秩父鉄道の機関車が身近になった2014年、父親がデキを作ると言い出してデキ508号というオリジナルのデキを作ったことがこの車両の始まりです。デキ100形をベースにデキ500形の要素が含まれた姿でした。落成から1年が経った頃にリメイクも兼ねてデキ107号を持っるとした姿に変更しました。この時に側面窓の個数を4枚から3枚にを変更しています。その後は塗装を変更してデキ505号風の茶色塗装になったり、青地の色をフレンチブルーに変更してみたり、更に青地の検討で小田急ブルーにしてみたりと試行錯誤を重ねてきました。2020年、三ヶ尻線熊谷貨物ターミナル駅での撮影会に向けて再び大規模なリメイクを実施し、現在の姿となっています。

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デキ108側面
松尾鉱業鉄道出身のデキ100形は側面窓がルーバー上ではなく、内側寄りになっているのが特徴です。今回のリメイクではその様子を再現しました。側面ルーバーは1mm丸棒を嵌めこむことで再現しました。また、運転台の窓も大きさを変えて再現しています。

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デキ500形との並び
以前作ったデキ500形との並びです。デキ500形で採用した自作のデッキをデキ100形にも採用してみまし。また、台枠の部分はデキ500形の滑らかな曲線と違い、デキ100形は台形のためそこの設計を変更しています。窓の縦横寸法やライトの形状が違うため、大きく印象が変わります。

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デキ108側面
前面はHゴムの設置、乗務員扉の枠の設置、松尾鉱業出身のデキ100形特有の庇等を設置しました。ライトは丸モールドを使用し、実車のように板材で補強しています。製品のデッキを使っていた時代よりも立体感が出てよかったと思います。

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デキ108屋根上
屋根上はランボードを設置しなおし、中央部の屋根上機器は落成時の物を削りなおして再利用しています。ライトの支えは板材の他に2mm角棒を使用しました。ライトの隣には警笛カバーも角棒で再現しています。

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マグネットシートを利用して松尾鉱業時代のナンバープレートを設置できるようにしてあります。実車も同様の方法で撮影会をやりました。

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デキ500形との並び
カッティングマシンで切り出して製作したデキ500形との並びです。デキ500形と違いデキ100形は手作業で切り出したり、窓配置を後から変更していたりするので手間はかなりかかっています。ちなみにデキ500形の図面自体はえちごやさんのデキ500形と私のデキ100形の寸法を用いていおり、雰囲気は似通っています。

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デキ108+デキ504
自作の秩父鉄道デキの重連です。背後に建屋があるのもあって武川駅のような雰囲気がありますね。

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秩父鉄道電気機関車の並び
トップページにも採用しましたが、手前からデキ100形、デキ500形、デキ500形(えちごやさん製作)、デキ300形(えちごやさん製作)の順番です。「秩父鉄道わくわく鉄道フェスタ」のように見えますね。

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電気機関車108号機スペックプレート」と共に並べてみました。グッズが出ているとはいえ、未だに引退したのが信じられません。
 
種車DD51形(台車)

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   B-518 Mr.ベースホワイト1000スプレー(第1・3次出場時)

   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー

   S-1 Mr.カラースプレーホワイト(白)(第1・3次出場時)

   S-2 Mr.カラースプレーブラック(黒)(第3次出場時)

   S-13 Mr.カラースプレーニュートラルグレー(第1・3次出場時)

   S-65 Mr.カラースプレーインディブルー(第1次出場時)

   S-65 Mr.カラースプレーコバルトブルー(落成時)

   GM05 ガンダムマーカーガンダムシルバー(第3次出場時)

   GM12 ガンダムマーカーガンダムグレー(第3次出場時)

   TS-10 タミヤカラースプレーフレンチブルー(復帰時)

   SP-22 鉄道スプレーブルーB(小田急ブルー)(第2・3次出場時)

車歴:2014年8月15日 落成
   2015年4月3日 第1次出場
   2017年2月24日 デキ500形に再改造
   2019年12月25日 デキ500形から復帰
   2020年4月30日 第2次入場
   2020年5月1日 第2次出場
   2020年8月14日 第3次入場
   2020年10月3日 第3次出場
   2020年10月4日 親子写真撮影
   2020年12月27日 検査入場
   2021年2月2日 検査出場

2021年2月のトップページ

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2021年2月のトップページ
プラレールや保存車/廃車体等をメインにしたブログを運営する「砂川」です。元々は「保存車とプラレール」「砂川鉄道の保存車とプラレール日誌」「砂川鉄道広報課」というブログを運営していました。
当ブログではプラレールを中心に保存車/廃車体等の鉄道趣味のメジャーではない部分に焦点を当てて取り扱っていきたいと思います。文章力が無く下手な文章となってしまうかもしれませんが読んで頂けると幸いです。
 
今月のトップページは、1月に訪問した長野電鉄よりスノーモンキーです。雪が降った日の数日後でしたが、長野の市街地にも雪が残っていました。写真は湯田中温泉駅ですが、この駅もなかなかいい雰囲気ですね、旧駅舎は裏手に残っていますし、駅前には更に奥地へと向かうバスの営業所があります。湯田中温泉駅へ向かう道中も非常に興味深く、信州中野駅を出ると急に勾配がきつくなり、その先はグングンと電車が登っていきます。同じ長野県の上田電鉄もそうですが、長野県の私鉄の特徴という感じでとても好感が持てました。
2021年になってから再びの緊急事態宣言が発令され、昨春同様に出かけずらい世の中に戻ってしまいましたね。運転会も1月末にやりたいなと考えていましたが、状況は最悪な感じで中止せざるを得なかったほどです。旅行も運転会も以前のようにできる日々が戻ってきて欲しいと願うばかりです。
 
 
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