Sunagawa Railway

改造プラレールや保存車・廃車体をメインに取り扱っています。

会津鉄道AT-700形

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会津鉄道AT-700形AT-701

会津鉄道AT-700形は、名古屋鉄道から購入して「AIZUマウントエクスプレス」に使用していたキハ8500形を置き換えるために1両、トイレ付きのAT-750形2両の計3両製造された気動車です。新潟トランシスの標準型NDCをベースに車内空間はリクライニングシートを装備しています。外観は会津の伝統工芸である漆塗りをイメージした赤色の塗装となっています。運用範囲は磐越西線の喜多方から東武鉄道東武日光駅と広範囲にわたります。
今回この車両を製作したのは、三陸鉄道36-700形の図面が流用できたこと、初めて会津鉄道に行った時にカッコいいと思ったからです。また、ツメの折れた201系の動力車が家にあったことも製作を進める一要因となりました。

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AT-701側面
側面は図面を引いてプラ板を切り出して製作しています。窓枠が印象的だったので、別パーツで再現してみました。側面を置き換えることで、種車のツメが無い事も影響しないのがこの工法の利点です。次はトイレ付きのAT-750形も製作したいところですね。

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三陸鉄道36-700形との並び
ほぼ同型の三陸鉄道36-700形との並びです。どちらも211系の顔を使って再現していますが、三陸鉄道36-700形の方が裾を1mm延長しています。ライトをどうするか悩みましたが、シールを使って再現しました。

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AT-701前面
前面は先述した通り211系を使用していますが、新造した側面と綺麗につながってくれて加工もかなり容易でした。製作期間も3日ほどで終わったかと思います。 

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AT-701屋根上
屋根上機器はSL銀河のクーラーの複製品を2つ使用した以外、全てプラ板とプラ棒から新規で作りました。ベンチレーターは36-200形と同様の物を手作業で増やしています。地味なこだわりとして気動車の特徴とも言える屋根上の排気管も実車と同様の位置に設けています。

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側面は窓枠部分がいいアクセントを出してくれたかなと思います。実車は薄いグレーのような色になっているのでそこも再現したいところです。側面の帯も塗装するときに苦労した点です。

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会津鉄道6050系200番台との並び

同じ会津鉄道に在籍する6050系200番台との並びです。両者ともに211系の前面を使って製作しているのですが、ライトの位置の違いもあってかかなり印象が異なりますね。

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AT-701+61201F

一度だけ6050系とAT-700形を連結しての訓練を行ったようで、その編成を再現してみました。実際にはAT-750形も使用しています。この編成で浅草乗り入れが実現していたら面白かったかもしれません。

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会津鉄道AT-700形と大川まあや

会津鉄道鉄道むすめ、「大川まあや」を手前に立たせてみました。「大川まあや」は列車アテンダントなのでAT-700形にも乗務していそうです。

 
種車:201系先頭車、211系(前面)
塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢
   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー
   S-2 Mr.カラースプレーブラック(黒)
   S-6 Mr.カラースプレーグリーン(緑)
   S-13 ニュートラルグレー
   GM10 ガンダムマーカーガンダムブラック
   TS-86 タミヤカラースプレーピュアーレッド
車歴:2021年3月28日 落成

弘南鉄道7000系

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弘南鉄道7000系は、旧型国電や東急の中古車を置き換えるために1988年に導入された車両です。東急7000系の譲渡車の中では最も早く譲渡されたグループで、7000形が8両、7010・7020形が6両、7100・7150形が10両導入されました。今回制作した7100・7150形は中間車を先頭車化したグループで、7101・7102編成はブラックフェイスの処理が施されていない編成となっています。
東北で一番好きな私鉄の弘南鉄道が欲しくなったのと、やはさんが製作していた弘南鉄道7000系の工法を極力再現したかったため製作しました。相違点は屋根上機器をカッティングマシンで制作したことと、前面を非貫通顔で製作したことです。

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1号車 デハ7152側面

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2号車 デハ7102側面
ちかてつでんしゃを切り継いで2扉から3扉に変更しました。コルゲート部分は溝付きプラ板にスジ彫りをして再現しています。
中間車からの改造先頭車特有の平面顔を再現してみました。前面はバランスが難しかったので事前に図面を引いてセルフカッティングマシンで切り出しました。

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7102編成前面
当初は台車の長さまでで車体を作る予定でしたが、実車の写真を観察してみると貫通顔と同じくらいの長さを確保するように延長してみました。

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7102編成屋根上
屋根はアニー・クララベルを利用して単一のカーブを再現してみました。ベンチレーターはカッティングマシンで製作したものを載せています。

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弘南鉄道7000系と平賀ひろこ

弘南鉄道鉄道むすめの「平賀ひろこ」と並べてみました。

 
種車:ちかてつでんしゃ(3両)、アニー・クララベル(屋根)
塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢
   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー
   S-2 Mr.カラースプレーブラック(黒)
   S-8 Mr.カラースプレーシルバー(銀)
   S-13 Mr.カラースプレーニュートラルグレー
   S-65 Mr.カラースプレーインディブルー
   GM05 ガンダムマーカーガンダムシルバー
   GM10 ガンダムマーカーガンダムブラック
車歴:2021年3月28日 デハ7152落成・第12.6回北本でんしゃ広場走行

東日本旅客鉄道キハ48形1500番台「きらきらみちのく」

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東日本旅客鉄道キハ48形1500番台「きらきらみちのく」
キハ48形1500番台「きらきらみちのく」は、東北新幹線八戸開業時期から新青森開業直前まで八戸を起点に運行していた臨時快速列車に使用されていた気動車です。編成はキハ48形から改造された3両編成で、塗装は「ねぶた」をイメージした赤色となっています。関東の人間からすると「成田エクスプレス」にも見えますね笑
製作したのは「第12.6回北本でんしゃ広場」の裏テーマの一つが「はちのへ2002」だったのが最大の理由です。2002年の八戸駅と言えば東北新幹線の延伸開業で、その時期にこの列車も運行を開始したのでした。そのよなう理由で前後の2両のみ運転会に間に合わせて製作しました。中間車は加工点を増やしてしまったためにこの記事を執筆した時点で完成していません。

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1号車 キハ48 1506側面

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3号車 キハ48 1505側面
2両とも加工点は同様で前面の成型と運転台屋根を加工しています。塗装直前に判明したのですが、車体妻面側の水タンクの辺りと運転台後部の処理が間違っています。

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「きらきらみちのく」前面側
<前面は種車の「リゾートしらかみ」のパーツを生かしつつ、屋根のR等は大胆に加工しました。ちなみに屋根は「ゆふいんの森」から移植しています。

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「きらきらみちのく」前面
<屋根を弄ったせいか、実車のような面長な印象を再現することが出来ました。前面のブラックフェイスはジャーマングレーのように見えたので塗ってみたのですが、側面のニュートラルグレーとあまり差がつかなかったのが残念です。また、警笛カバーやステップ等の復原を忘れたためにのっぺりとした印象になってしまいました。ちなみにライトはE751系用に作ったシールを使用しています。

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「きらきらみちのく」屋根上
屋根上は製品そのままとしています。実車は違う形をしているのでリメイクする機会が有ったら直しておきたいポイントですね。
 
種車:キハ48形「リゾートしらかみ」先頭・後尾車、キハ71系ゆふいんの森」屋根

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   B-518 Mr.ベースホワイト1000スプレー

   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー

   S-1 Mr.カラースプレーホワイト(白)

   S-13 Mr.カラースプレーニュートラルグレー

   TS-4 タミヤカラージャーマングレー

   TS-86 タミヤカラースプレーピュアーレッド

車歴:2021年3月27日 落成

三陸鉄道36-700形

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三陸鉄道36-700形36-705
三陸鉄道36-700形は、東日本大震災で被災した車両に代わり、クウェートからの支援で2013年に導入された車両です。簡易バリアフリーの車両となっており、車体の裾が同時期の他のNDCと処理が異なっています。今回制作した36-705は2014年の北リアス線全線復旧に伴い新造された第二グループです。
三陸鉄道に乗車する機会が有ったこと、そして「第12.6回北本でんしゃ広場」のテーマが東北地方で、気動車系プラレーラー一同で三陸鉄道再現にあたっていたことなどから製作することになりました。私個人的には復興の象徴的な車両のイメージもあり、作るなら震災から10年の今だと思ったのも理由の一つです。設計から完成までかなり短期間となり、少し雑にはなってしまいましたが作っていて楽しかった車両です。

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36-705側面
側面はプラ板置き換えで製作しており、トイレの有無で窓の数が違うところが特徴です。独特な塗装を収めるために窓の大きさや間隔のバランスを調整しました。

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三陸鉄道36-207との並び

 三陸鉄道36-200形との並び、現在の三陸鉄道でも見られる並びです。36-700形にもスカートを付けたいと思いますが、バランスに悩んでいるところです。

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36-705前面
211系の前面を利用しているのでかなり味気の無い顔になっていますが、実車もかなりのっぺりとしていて難しい顔だなと思います。

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36-705屋根上
屋根上機器は会津鉄道AT-700形と同様にSL銀河のクーラーを配置して、排気管は車端部に近い位置に配置しました。

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三陸鉄道36-207との並び
三陸鉄道の並びです。36-200形は北リアス線、36-700形は南リアス線のイメージです。

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36-705と釜石まな

三陸鉄道鉄道むすめ、「釜石まな」との並びです。「釜石まな」は三陸鉄道の駅務係で、かつては東京の雑誌編集部に居ました。

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36-705と久慈ありす
三陸鉄道鉄道むすめ、「久慈ありす」との並びです。
 

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   B-518 Mr.ベースホワイト1000スプレー

   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー

   S-1 Mr.カラースプレーホワイト(白)

   S-13 Mr.カラースプレーニュートラルグレー

   S-79 Mr.カラースプレーシャインレッド

   S-65 Mr.カラースプレーインディブルー

   GM10 ガンダムマーカーガンダムブラック

車歴:2021年3月26日 落成

東日本旅客鉄道701系1000番台

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東日本旅客鉄道701系1000番台は、盛岡・秋田地区に残っていた12系2000番台や50系の客車列車、仙台地区に残っていた455系などの急行電車などを置き換えるため、1993年から交流区間用の標準車として製造が始まりました。0、100番台は当初秋田地区に配置され、1000番台は盛岡・仙台地区に配置されました。さらにその増備型として1500番台や第三セクター向けの番台、標準機区間向けの番台も製造され、東北地区に行けばよく乗ることが出来る車両です。今回製作した盛岡地区向けの1000番台は2両編成15本が在籍し、帯は紫色を纏っています。
701系は東北地方に行くと良く乗る車両でいつか作りたいと思っていたこと、はまのべ氏との競作の課題として設定していたことから製作が決まりました。盛岡色を選んだのは、2014年の最初の落成当時は作例が少なかったことが一番の理由です。今回、「第12.6回北本でんしゃ広場」に向けて仙台色になっていた昔の作品をリメイクして復活させました。

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クモハ701-1014側面

クモハ・クハ共通の加工点としてドアステップ設置とそれに伴うドア拡大、屋根上のビード撤去、ビード再設置、冷房の交換、妻面への扉追加、妻面へのビード設置、運転台設置等です。

クモハ701形独自の加工点としてパンタグラフ設置、屋根上抵抗器の撤去跡再現を行っています。

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クハ700-1014側面
クハ700形独自の加工点はトイレ設置工事のみです。

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東日本旅客鉄道701系1000番台前面側

前面は209系金型の顔を外した状態にブラックフェイス部分をはめ込み、貫通扉の設置、ライト、手すりの設置、最後に枠の設置を行っています。帯の塗装がうまくいかなかったので、時間のある時に塗りなおしたいところです。

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東日本旅客鉄道701系1000番台妻面側
妻面側は貫通扉とビードの設置を行っています。製品の貫通扉モールドを撤去し209系の側面ドアを埋め込むことで貫通扉を再現しました。普段は電車に妻面のリアル化改造は行わないのですが、701系ワンマン運転の関係もあって何度も貫通扉を渡った印象が強いので妻面をリアル化することにしました。

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東日本旅客鉄道701系1000番台前面
前面は最初の落成の頃よりは雰囲気が出せたかなと思います。大きく変わったのは前面の枠を設置したことです。これを付けて左右対称に仕上げるように手直しすると大分引き締まりました。

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東日本旅客鉄道701系1000番台屋根上
屋根上は209系金型のビードを全て削り落とした上で新しいビードを設置しました。これは冷房の交換やパンタグラフの設置を行う事、209系と701系では屋根上のビードが異なる事等が理由です。また、今回は屋根上抵抗器の撤去跡も再現し、ランボードと共に黒で色差ししています。

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前面以外の701系の改造点を凝縮したような1枚です。クハ側はトイレの設置を行っている関係で窓が埋められています。妻面は先述の通り、両開き扉とビードの設置を行っています。最後にドア周りですが、製品のドアの底辺部分を削り1段下げてドア自体を延長しています。その下に2mm角棒でドアステップを延長しています。
 
種車:E501系常磐線先頭車・中間車(パンタグラフ)、E231系0番台総武線後尾車
塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢
   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー
   S-2 Mr.カラースプレーブラック(黒)
   S-8 Mr.カラースプレーシルバー(銀)
   S-124 Mr.カラースプレー暗緑色(三菱系)(落成時)
   SG08 ガンダムカラースプレーMSパープル
   GM10 ガンダムマーカーガンダムブラック
   TS-24 パープル
車歴:2014年8月14日 落成
   2015年12月22日 廃車
   2021年3月25日 復帰
   2021年3月28日 第12.6回北本でんしゃ広場展示

岩手開発鉄道DD56形

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岩手開発鉄道DD56形DD5601
岩手開発鉄道DD56形は、1977年に製造された岩手開発鉄道で一番新しい機関車です。DD13形に近いセンターキャブの機関車です。
盛駅に行く予定がったのと、一度見てかっこいいと思ったのが製作動機でした。また、偶然にも911形の屋根上ファンのためにファンを供出したDD51形が転がっていたのも理由の一つです。

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DD5601側面
大きな変更点はありませんが、屋根上に庇を兼ねた屋根を1枚足しました。

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日本國有鉄道DF51形0900番台との並び
ボンネットを作りなおしているのでDD51形とは印象が変わっています。この工法を使えばDD13形とかも普通に出来そうだなと思いました。

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DD5601前面
少し角ばった印象のあるDD56形を再現するため、元のボンネット部分を使わずにプラ板で新たに作り直してみました。

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DD5601屋根上
ボンネットのファンは911形に供出してしまったため、現時点ではプラ板で埋めただけですが、折を見て復元したいと考えています。

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ナンバープレートと社紋も付けてみました。社紋は実車の写真をベースにトレースして作ってみました。庇も簡易的に付けただけですが雰囲気はかなり出たと思います。

 

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢
   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー
   GM05 ガンダムマーカーガンダムシルバー
   TS-15 タミヤカラースプレーブルー
車歴:2021年3月12日 落成

三陸鉄道36-200形

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三陸鉄道36-200形36-207

三陸鉄道36-200形は三陸鉄道開業時に導入された車両で、他の第三セクター鉄道の車両と違いレールバスベースではなく、国鉄気動車をベースとした設計で製造されました。200形のうち3両は開業時の翌年に製造されました。前面は上下に傾斜があり、収納式の貫通幌を装備しているのが印象的です。NHK連続テレビ小説あまちゃん」のオープニングに登場したことにより知名度が全国レベルになった車両です。

今回制作した36-207はNHK連続テレビ小説あまちゃん」の撮影で主に使われた車両です。製作動機は東日本大震災から10年の歳月が過ぎたこと、「あまちゃん」の放送からも8年が過ぎてしまったことです。全てプラ板をカッティングマシンで切り出したものを使用することで、歪みを防ぎ切り継ぎ工程の省略も実現しています。設計段階ではやはさん、KTRくん、夜ノ森くんのアドバイスを頂いています。

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36-207側面

左右でトイレの有無が存在しているのでそこの作り分けをしています。少し失敗している箇所もあるのですが、三陸鉄道の独特な塗装も設計段階で塗り分けラインを想定して各所の寸法や位置関係を決めていきました。窓サッシは車体に事前に切れ込みを入れておき、組みあがった後に1本の1mm角棒を通す方式を用いて作業工程の簡略化を図っています。

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キハ40形との並び

キハ40形との並びです。寸法値はキハ40形も大きく参考にして図面を引いていますが、運転台の配置が大きく違うので雰囲気は大きく変わっています。

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36-207前面

前面を設計するのにはとても苦労しました。前面は上下ともに傾斜があり、貫通扉はその影響を受けずに垂直になっています。しかも貫通ホロが収納されているタイプになっているので、貫通扉部分は幌を含めて平面に納めないといけない構造で設計には難儀しました。スカート部分も車体に少し埋め込まれており、前面の傾斜の流れも受けているので強度を確保しつつ傾斜になるよう設計しました。

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36-207屋根上

屋根上機器は殆ど自作の物を使用しています。ベンチレーターはプラ材を組み合わせて削り完成後に設置しています。冷房はダクト部分をプラ板から作り、SL銀河の物を2つ組み合わせて製作したものを夜ノ森くんに複製してもらいました。今回は屋根自体もプラ板から構成しており、裏側には骨が入っています。実は屋根を綺麗に埋める工程が一番大変でした。

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キハ40形との並び

震災前はよく見られた並びだったのではないかなと思うキハ40形との並びです。私が36-200形を設計するときに考えていた設計コンセプトとして、キハ40形よりは少しバスのように、LE-CarやNDCよりは国鉄車両らしくというのを意識して製作しました。少しはその雰囲気が出ていると嬉しいです。

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三陸鉄道36-200形と久慈ありす

三陸鉄道36-200形と三陸鉄道鉄道むすめの「久慈ありす」と並べてみました。「久慈ありす」さんは三陸鉄道の運転士なので36-200形を運転することもありそうです。

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三陸鉄道36-200形と釜石まな

三陸鉄道の駅務係である「釜石まな」とも並べてみました。「釜石まな」さんは元雑誌の記者をやっていた方でした。

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36-700形との並び

三陸鉄道の車両を並べてみました。今度は36-100形や「さんりくしおかぜ号」とかも欲しくなってきますね。

 

種車:でんしゃ台車

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   B-518 Mr.ベースホワイト1000スプレー

   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー

   S-1 Mr.カラースプレーホワイト(白)

   S-2 Mr.カラースプレーブラック(黒)

   S-13 Mr.カラースプレーニュートラルグレー

   S-79 Mr.カラースプレーシャインレッド

   S-110 Mr.カラースプレーキャラクターブルー

   GM05 ガンダムマーカーガンダムシルバー

   GM10 ガンダムマーカーガンダムブラック

車歴:2021年3月11日 落成

   2021年3月26日 冷房化改造

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