Sunagawa Railway

改造プラレールや保存車・廃車体をメインに取り扱っています。

北海道旅客鉄道キハ56形550番台

f:id:sunagawarailway:20211116003420j:plain

北海道旅客鉄道キハ56形550番台
キハ56形は、1961年に登場した急行形気動車です。キハ58系の酷寒地用の耐寒耐雪装備を備えた仕様で、普通列車用の車両で運行されていた道内の準急・急行列車を置き換える目的で、キハ27形・キロ26形等を含めると251両も製造されました。中でも550番台は1960年に100番台を種車としてカーペットカーに改造されたグループです。当初は快速「ミッドナイト」と同様の車体色で増結にも使用されましたが、1998年にはキハ400形500番台のお座敷車両が登場し、これに合わせて車体色をキハ400形500番台同様の赤と黒色に変更しました。その後は2001年の廃車まで短い期間ですが、今回製作した仕様で走ることになります。
後尾車が落成したのは2014年10月、「第4回プラレールひろばinさっぽろ」に合わせてでした。当時、キハ400形500番台やキハ183系6000番台の作例はあったものの、同様の車体色であるキハ56形550番台の作例も情報も少なかったことが製作動機です。また、キハ56 552が赤井川のドライブインに展示されており、昔から写真ではよく見る車両だったことも理由の一つでした。先頭車はリメイクも兼ねて、ロシア連邦運輸通信省サハリン鉄道局К-1形から再改造しました。そのため、永らく1両のみで走行させる機会が少なかったキハ56 552にも出番が与えられるようになりました。

f:id:sunagawarailway:20211116003432j:plain

f:id:sunagawarailway:20211116003444j:plain

キハ56 551側面

キハ56 551(←キハ56 124)はサハリン鉄道局К-1形になっていた個体をリメイクした上で赤色に塗装しています。そのため、屋根上も乗務員室側の客用扉もそのままの状態となっています。これは両者ともに1台しかおらず、運転会などでの使用実績が少なかったこともあり、今後同様の増備を行うまでの繋ぎとしてリメイクを行ったためです。

f:id:sunagawarailway:20211116003456j:plain

f:id:sunagawarailway:20211116003507j:plain

キハ56 552側面
2014年の「第4回プラレールひろばinさっぽろ」に合わせて製作したキハ56 552(←キハ56 145)です。こちらは初めて私が作った初めてのキハ58系列の車体で、東海急行の塗装モールドを削り落とし、前面を211系ベースで製作しました。客用扉は乗務員室側を埋め、妻面側は削り落とさずに種車の物を使用しています。当初からキハ400形500番台に増結してもらう想定で作っており、自走できないことから運転会などでの稼働率が下がっていました。

f:id:sunagawarailway:20211116003524j:plain

キハ56形550番台前面側
左がキハ56 551(2016年にキハ56方100番台として落成)、右が木は56 552(2014年落成)となっており、製作スキルの関係で時期によってかなりテイストが異なることがわかります。特に右側はテールライトやタイフォンは無く、貫通扉も211系の物をかなり残しています。それに対して、左側はこだまさんのものを参考に211系をベースとしつつもキハ58系列の顔を再現することが出来ました。

f:id:sunagawarailway:20211116003534j:plain

キハ56 551前面
近くから見ると種車となるキハ56形100番台の塗分けがうっすらと残っています。これはリメイク時に前面の塗装は落とさず、そのまま保存したためです。

f:id:sunagawarailway:20211116003546j:plain

キハ56 552前面

 

キハ56 552は2014年の落成以降殆どそのままの姿で残しています。前面の窓の傾斜もかなり急傾斜となり、塗装も一部剥がれつつあります。キハ56 551との相違点の一つとして乗務員扉を211系から移植していることも挙げられます。当時はナイフで扉を彫ることが出来なかったために移植しました。

f:id:sunagawarailway:20211116003558j:plain

キハ56 551屋根上
キハ56 551はキハ143形のベンチレーターとプラバンから削り出した水タンクを搭載しています。

f:id:sunagawarailway:20211116003609j:plain

キハ56 552屋根上
キハ56 552は東海急行そのままの屋根となっており、実車に載っている水タンクの再現は行っていません。

f:id:sunagawarailway:20211116003620j:plain

キハ56形を作るうえで最も苦戦した乗務員室側の扉の窓です。ここはリメイク時に修正を施しています。
 
種車165系先頭車・後尾車、211系前面、300系側面

塗装:B-513 Mr.スーパークリアー光沢

   B-515 Mr.サーフェイサー1200スプレー

   B-519 Mr.サーフェイサー1000スプレー

   S-9 Mr.カラースプレーゴールド(金)

   S-13 Mr.カラースプレーニュートラルグレー

   S-33 Mr.カラースプレーつや消しブラック(キハ56 552落成時)

   S-108 Mr.カラースプレーキャラクターレッド

   GM05 ガンダムマーカーガンダムシルバー

   GM10 ガンダムマーカーガンダムブラック

   GM12 ガンダムマーカーガンダムグレー

   TS-4 タミヤカラースプレージャーマングレー(キハ56 551落成時)

車歴:2014年9月28日 キハ56 552落成
   2020年4月10日 キハ56 551落成